運動部デスク日誌

2021/10/15

 広島東洋カープが指名した7選手が憧れのプロの扉を開いたドラフト会議から3日後、今季限りでカープを去る選手が発表された。その中に2016年からのリーグ3連覇の立役者となった今村猛の名前があった。現場の担当記者から連絡を受けたとき、思わず「うそっ!」と発した。

 150キロ超の速球で真っ向勝負を挑み、幾多の修羅場をくぐり抜けてきた右腕。まだ30歳。今季の1軍登板はなかったが、いずれ復活してくるものだと思っていたので、驚いた。

 まだ衝撃が残る中で迎えたDeNA戦は、胸が熱くなるシーンがあった。同学年で高校時代に長崎県で投げ合った大瀬良大地が先発。登場曲に今村が使う曲を使用し、6回2失点で9勝目。また八回には代打で登場した同期入団の堂林翔太が左前打を放ったのだ。言葉に発しなくても、プレーに思いがこもっていたのではと感じる。

 われわれファンと同じように、チームにも、黄金期を支えたその快投ぶりは焼き付いている。プロ野球は厳しい世界であることと同時に、このチームの絆の強さを、あらためて実感した夜だった。(下手義樹)


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