運動部デスク日誌

菊地選手、引退に思う

2021/10/21

 アーチェリーのロンドン五輪代表、菊地栄樹(エディオン)が現役引退を表明した。来年2月の大会が最後になるという。詳しくは、今朝の朝刊をご覧いただきたい。

 思い入れの強い選手の一人だった。カープ、サンフレなどプロスポーツ畑を歩んできた私が、リオデジャネイロ五輪担当になったのは45歳の時。アマスポーツ記者として最初の取材相手が菊地だった。仁川アジア大会の最終選考会に臨む意気込みを聞きに、広島市安佐北区の練習場を訪ねた。

 アーチェリーについて予習していったが、取材するのはもちろん初めて。しかもオリンピアンが相手とあって、柄にもなく緊張していたのを思い出す。そんな緊張は、「こちらこそ、よろしくお願いします」と笑顔であいさつされた瞬間に消えた。その後は、リオデジャネイロ五輪出場へ向けて、ともに歩みを進めてきたと勝手に思っている。彼以外の選手でそのような存在は、山縣亮太、金藤理絵しかいない。

 右肩のけがとの闘いは、われわれが想像するよりも厳しかったのだろう。東京五輪代表を逃した時点で、引退はやむを得ないと思っていたが、生まれ故郷の広島を離れるとは思わなかった。東京でアーチェリー関連の企業に就職するという。第二の人生の成功を願っている。(小西晶)


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

記事一覧