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【デジハリトレーナーに聞く】面白さや達成感伝えWebデザイナー育成

2021/10/22
左から大段さん、マスベさん、山本さん

左から大段さん、マスベさん、山本さん

 Webデザイナーは、技術を生かして多様な働き方ができると人気の職種です。育成スクール「デジタルハリウッド STUDIO広島」(広島市中区)で指導に当たるトレーナー3人に、受講を検討している人や生徒たちへのアドバイスを聞きました。

大段勝義さん
トレーナー(2018年11月〜)
フリーランス コーダー、フロントエンドエンジニア、デザイナー

山本直輝さん
トレーナー(2019年12月〜)
フリーランス コーダー、フロントエンドエンジニア、システムエンジニア

マスベサチさん
トレーナー(2021年5月〜)
Webデザイナー


 ―フリーランスを希望する人が増えている状況をどう捉えていますか。フリーに向いている人の資質や大切なことを教えてください。

大段
 フリーという選択肢が増えたのはいいことですね。自分で自分を律することができる人には向いていると思います。就業時間や休みを自分で決められるので仕事量を調整できる分、甘くすることもできますから、管理能力が問われます。フリーになるときに一番大変なのはお金のこと。始めたばかりで次々と仕事が来るわけではありません。仕事が入るめどや人脈があるかなどの見通しを立てつつ、チャンスを逃さない決断も必要ですね。

山本
 フリーが向いているのは、自分のやりたいことがビシッと決まっている人でしょう。会社員とフリーは、求められることが違います。会社員は会社が求めるスキルを伸ばす必要がありますが、フリーは、自分のやりたいことを伸ばして成長していく働き方。スキル以外に、コミュニケーション能力やマネジメント能力も大切です。
 
マスべ
 ライフステージはどんどん変わるので、これまでフリーを考えていなかった人でも、選択肢として注目することがあると思います。私自身、母の介護で会社勤めは難しいと思ったときに、屋号を付けて独立しました。育児や介護は多くの人が直面すること。自分で自分の時間をコントロールしないといけない時期に、フリーとして活動できるスキルを持っていれば、やりたいことを続けることができます。


 ―Web業界の仕事の達成感や面白さはどんなものだと思いますか。
山本

 プログラミングの世界は、やりたいと思ったことをそのまま自由に作ることができます。呪文を書いて魔法をかける「魔法使い」のような面白さを感じることができますよ。

大段
 呪文を間違えたら発動しないんですが、私も魔法が使える業界だと思っています。デザイナーやディレクターから出された希望通りのデザインを実現できたときの達成感は大きい。数学の難しい問題がちゃんと解けたときと同じタイプの喜びを感じます。

マスベ
 Webデザイナーには、デザインとコーディングという両極端のスキルが混在しています。どちらも新しい情報やスキルを身に付けることに喜びを感じますね。自分がイメージしたものが仕上がったときは、「よっしゃー!」って言葉が出るくらいうれしいです。
 
 ―生徒に勧めている学び方、教える側の工夫や心掛けなどはありますか。
マスベ

 デザインの学び方としては「良いものをたくさん見る」ことを勧めています。Webページはもちろん、アクセサリーや服など身の回りにあるもの何にでも「見る目を育てる」ことを大切にしてください。デザインスキルが向上するときは、良いと思うもののレベルが上がるときです。例えば、1年前に自分が作ったものを今見ると改善点が見えてくるということです。
 グラフィック系ソフトの使い方には答えがあります。一方、ソフトを使ってどんなデザインを作ることができるかは、答えがありません。どこまでも追求することができます。その人の限界がその人のデザインの限界になるので、引き出しの多さが重要になってくるのです。

大段
 コーディングを教えるときに、生徒さんが文系と理系のどちらのタイプかを把握して話しています。理系の人には、「AがBになるからCになる」といった論理構造を教えます。文系の人には、単語の組み合わせをひもとき「こういう順番で書くと伝わる言葉になるよ」といった教え方をしています。
 初めてコーディングに取り組むときは、全くゼロから作るのは難しいので、1回お手本を見て、そこから学ぶということも勧めています。

山本
 生徒さんの「好奇心駆動学習」を引き出せるように心掛けています。好きなものや興味のある分野と結び付くように教えることで、コーディングの面白さを感じてもらいたいから。コーディングは細かくて泥臭い作業ですが、Webで表現することはどんな分野でも通用するスキルなので、自分の好きなものを伝える手段に使ってほしいですね。

大段
 好奇心駆動学習というのは、例えば、英語が好きな人には英語の話を交えながら教えるといったことですね。コーディングは知らないものだけど、知っているものに似ている部分があると分かってもらえたら、楽しさを感じてもらえるはず。


 ―未経験者がWebデザインを学び始めるときの心構えは。
大段

 受け入れる姿勢が大事です。「なぜ」ではなく「これはこういうものだ」というところからスタートしましょう。英語でgood morningの単語を覚えるときに、「おはよう」をなぜ「良い朝」というのかと考えていたら、先に進みませんよね。

山本
 学び始めた時期は、点をいっぱい作っている段階です。1カ月後ぐらいに、点と点がつながって線になります。点の段階で「何でだろう」と詰まってしまうと、そこで止まってしまいます。行き詰まったときは、トレーナーをぜひ活用してください。日替わりで別のトレーナーが来ますから、どんどん質問して学習を先に進めましょう。

 ―生徒さんからはどんな相談や悩みが寄せられますか。
大段

 「自分の能力で仕事ができるか不安」といった悩みはよく聞きます。デジハリは水準の高い技術を教えているので大丈夫。すぐに即戦力にならないこともあるかもしれませんが、仕事につながると思っています。

マスベ
 卒業制作でクライントからの案件を受けた生徒さんから「デザインへのモチベーションが上がらない」という相談がありました。頑張って作ったデザインを否定されるとすごく苦しいですよね。実際のWeb制作は、クライアントとの関わりが発生します。複数の担当者からいろいろな意見を言われるケースの場合、全ての要望に応えられないこともあります。自分の経験からコミュニケーションの取り方などをアドバイスしています。

山本
 学習がある程度進むと、デザインやコーディングを実現するために複数の解決策がピックアップできるようになります。ただ、どの方法を選択すればよいか迷うこともあります。そういう場合、生徒さんには、格闘技に例えて話しています。格闘技は、空手や柔道をはじめ、ロシアの武術・システマなどさまざまな種類があり、流派があります。目的が興行か、相手を倒す実戦かによって、どの格闘技が最適かは異なります。Webデザインも目的や内容によって、デザインやコーディングの方法が変わってきます。Webサイトの規模、費用、納期などに合わせて、最適解を導き出すのは難しいことです。経験を積みながら、身に付けていきましょう。

 ―Webデザインを学ぶ人たちにアドバイスをお願いします。
大段

質問力を高めてください。遠慮せずに質問できる人はすごく成長します。パソコン操作も初心者レベルだった60代の女性が、半年後にWebサイトを見事に制作した例があります。「できないことが悔しい」と質問を繰り返して、諦めない気持ちを持っていたのが強みでしたね。
質問の方法も考えてみましょう。内容によって「知らないから分からない問題」はすぐに聞いて、「考えたら分かる問題」は一度、自分で調べてみましょう。ここを自分で判断できるようになると学習はぐんと進みます。
Webデザイナーはわくわくする仕事ですよ。クリエイティブなことがやってみたいという思いがある人は、ぜひ一度相談に来てください。

山本
 受講したら絶対に楽しいことが見つかります。目いっぱい楽しんでください。
入学後は、ゴールを明確にした方がやる気が出ます。最初は半年間走り切る目標で良いと思います。3カ月たつと、ある程度、デザインとコーディングが理解できる時期に入ります。山の中腹ぐらいで見える景色が変わる頃です。このとき「あそこまで行ってみたい」と進路変更をしてもよいでしょう。
 「未経験者だから不安」という人がいますが、転職希望者なら前職があるので、スキルアップと考えても良いのではないでしょうか。現在は、業種を問わずWebサイトを持っている時代です。前職が不動産業や小売業など全くWebと関係ない仕事だったとしても、そのスキルにプラスしてWebの知識が加われば、必ず何かしらのシナジーが生まれると思っています。

マスベ
 自分が身に付けたスキルで生きていくのはすごく楽しいことです。もし、学んだのにWeb制作の仕事をしなかったとしても、身に付けたスキルは絶対に裏切りません。違う職業に就いた場合でも、オフィス系のソフトしか扱えない人とグラフィック系のソフトも扱える人とでは、仕事の幅が違います。
 デジハリでは、制作スキル以上に大切なポータブルスキルを高めることができます。ポータブルスキルは、業種や職種が変わっても活かすことができる能力です。半年間の学習の中で、計画する力や解決する力、理論的に考える力、プレゼンテーションの技術などが培われます。デジハリで身につけたスキルはあなたの人生を助けてくれるはず。少しでも興味がある方は、ぜひ思い切ってチャレンジしてください。

(プロフィル)
 おおだん・かつよし 1987年呉市生まれ。海外留学を経て、企業のWeb担当としてサイト改修とデジタルサイネージのコンテンツ制作・システム開発に従事。2017年にデジタルハリウッドSTUDIO広島でWebデザインを学びスキルアップを図る。卒業後フリーで、Webの仕事をしつつ塾講師としても活動している。

 やまもと・なおき 1992年広島市佐伯区生まれ。不動産系の事務員を経て、2018年にデジタルハリウッドSTUDIO広島に入学。卒業後、Web制作会社で経験を積み、フリーランスとして独立。Web系のフロント・バックに加え、プロジェクトマネジメント・業務システム設計などITエンジニアとしての守備範囲は多岐にわたる。

 ますべ・さち 1988年京都市生まれ。Webデザイナー歴13年。1児の母。広島のデザイン系専門学校を卒業後、Web制作会社やIT系企業での経験を経て、2020年にフリーランスとして独立。Webデザインを軸に、ディレクションやライティング、情報設計などWeb制作に関わるさまざまな業務を行っている。

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