運動部デスク日誌

カープ史を彩った名選手、ユニホームを脱ぐ

2021/10/23

 佳境を迎えたペナントレース。この時期になると、選手の引退表明が続く。22日には、広島東洋カープのファンにもなじみの深い投手が今季限りでの現役引退を表明した。巨人・大竹寛だ。

 2002年に埼玉・浦和学院高からドラフト1巡目で広島に入団。4年目の05年に10勝を挙げるなど、ローテーション投手として活躍した。FA権を行使して14年からは巨人に。リリーフとしてチームのリーグ連覇などに貢献した。

 広島時代で印象に残っているのは08年以降だ。黒田博樹が米大リーグに移籍し、チームのエースとなった。若い頃は感情をあらわにするシーンもあったが、エースとなってからは、われわれの取材の際、試合結果にかかわらず、実に丁寧に対応してくれたことを思い出す。エースとしての自覚や責任感が増したことを実感した。

 埼玉県出身。FA権行使の際、「関東で野球がしたい」と巨人移籍を決意した。広島人にとっては正直、寂しさも募った。それでも、選択を尊重したい気持ちだったファンも多かったのでは。現中日コーチの栗原健太らとともに低迷期だった広島を支え、球団史を彩った一人として、ファンの記憶に刻まれているだろう。(下手義樹)


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