運動部デスク日誌

20年ぶりの箱根

2021/10/24

 箱根を沸かせたスターが、20年ぶりに戻ってくる。箱根駅伝(来年1月2、3日)の予選会が23日にあり、駿河台大が8位に入り、初の出場権を獲得した。その駿河台大を率いるのが、広島市佐伯区出身の徳本一善監督だ。

 陸上、駅伝ファンの方にはなじみ深い名前だろう。広島・沼田高時代には中距離種目で全国大会で活躍。法大に進学すると、茶髪にサングラスという独特のスタイルで箱根駅伝などで快走し、話題となった。卒業後は日清食品に入社。5000メートルからマラソンまでをこなすスピードランナーとして名をはせた。ひろしま男子駅伝にも沼田高と日清食品時代に地元広島県チームから出場し、沿道から大声援を浴びた。

 埼玉県飯能市の駿河台大の監督に就任したのは2012年。当時陸上界では無名の大学だった。徳本監督も高校進学の際、全国大会出場がなかった沼田高を選んだ。同校の三浦学監督が、沼田高への入学を勧め「歴史をつくるぞ」「人を感動させる走りをしよう」など、熱い気持ちで指導してきた。三浦監督は徳本監督が高校1年の時に事故で亡くなったが、その教えはずっと生きていた。指導者となり情熱を持って選手に寄り添い、9年目で念願の箱根へと導いた。

 徳本監督は法大最後の箱根となる02年、2区で右脚肉離れを発症し、途中棄権。それ以来の箱根の舞台となる。指導者としての初陣に、注目したい。(下手義樹)


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