運動部デスク日誌

サンフレ城福監督「退任」に思う

2021/10/27

 J1サンフレッチェ広島の城福浩監督の退任が26日、クラブから発表された。シーズン終了を待っての発表だと思ってはいたが、さほど驚きはない。ただ、頭の中に「?」は浮かぶ。辞任でも解任でもなく、退任とは。

 改めて、言葉の意味を調べてみた。辞任は職務や役職を自分の意思で辞めること。解任は任を解くこと。つまり辞めさせること。退任は職務や任務を退くことを意味するが、誰の意思かは関係なく用いる事ができる。辞任ではないが解任とはいいたくない。そんな場合に、都合よく使える言葉といえよう。

 過去に、「退任」という発表を巡って、こんなことがあった。2017年7月4日、サンフレは森保一監督の退任を発表した。ただ、クラブ側が成績不振の責任を取って森保監督から辞任の申し出があったと説明したことから話がややこしくなった。担当記者の取材では、真相は辞任ではなく、解任だったからだ。

 今回の退任劇も、城福監督の「無念」というコメントでも分かるように、解任であったことは間違いない。監督交代で「解任」と発表するクラブも多い中、「退任」という言葉を使うクラブの方針は、去りゆく人への気遣いでもあるだろう。そんなことを考えながら、この4年間を振り返っている。(小西晶)


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