運動部デスク日誌

1人3連覇

2021/10/28

 セ・リーグはヤクルトが6年ぶりの優勝を飾った。昨季まで2年連続最下位からの大逆襲劇。若手、中堅、ベテランがかみ合い、一丸となってのリーグ制覇に、優勝の立役者は多く挙がる。その中には、今季巨人から移籍してきた、広島・新庄高出身の左腕田口麗斗も含まれるだろう。

 開幕当初はローテーションを任されていたが、途中から中継ぎに。しびれる場面で見せた気迫の投球は、ファンの心に響いたはず。優勝を決めた26日のDeNA戦でも3番手で登板し、わずか2球で仕事を果たした。また、チームにも溶け込み、ムードメーカーとしてチームを盛り上げるシーンを見るたびに、存在の大きさを再確認した。

 田口は巨人時代の2019、20年もリーグ優勝しており、これで「1人3連覇」を達成したことになる。重圧の中で戦い続けた経験が、ヤクルトでも生き、チームにも波及したのだろう。

 27日にはパ・リーグでオリックスが25年ぶりの優勝を決めた。オリックスには広島・瀬戸内高出身の山岡泰輔がいる。田口と山岡といえば、広島の野球ファンなら夏の甲子園を懸けた13年の広島大会決勝で、引き分け再試合まで及んだ投手戦を思い出す。山岡は9月に右肘を手術して離脱中で、両チームが日本シリーズに勝ち上がった場合、2人の投げ合いは難しいか。その分、大舞台での田口の気迫あふれる投球を楽しみにしたい。(下手義樹)


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