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CATV、連携の輪 共同制作や番組交換が鍵

2012/1/1

 地域への温かいまなざしを基本にしつつ、広域的で新鮮な話題を視聴者に届ける―。加入世帯が全国的に増加しているケーブルテレビ(CATV)は、局間の連携や番組交換によって独自のネットワークを広げている。新年からの新しい取り組みや正月放送番組の見どころなどを紹介する。(編集委員・串信考)

 全国のケーブルテレビの加入世帯は、2010年度末で約2602万世帯、前年に比べ131万世帯増えた。中国地方でも世帯数に占める普及率は伸びており、10年度末39・6%に。

 広島県内で自主放送を行う主要局は9局。ふれあいチャンネル(広島市中区)、ひろしまケーブルテレビ(同市南区)、三次ケーブルビジョン(三次市)などがあり、地域密着のトピックスを放送している。

 9局は毎年、東広島市の「酒まつり」の際にスタッフと機材を出し合って1時間の生番組を共同制作。衛星中継で県外の希望する局にも配信している。

 ケーブルテレビは地上波のテレビと異なりキー局を持たない。広島県ケーブルテレビ連絡協議会の目光紀会長は「逆に言えばそれぞれが地域のキー局でもある」と話す。1局ごとの取材力には限界があるため、共同制作や番組交換で番組表の魅力を高めるのが課題という。

 注目されるのが、尾道ケーブルテレビ(尾道市)を事務局に、昨年4月にスタートした「CATV番組交流ネットワーク」。中四国と兵庫県、鹿児島県の21局で構成。それぞれがエリア内の観光番組を制作し、ネットワークを通して放送する。

 日本海ケーブルネットワーク(鳥取市)が鳥取県岩美町の美しい浦富海岸の景観と絡めてマツバガニの会席料理を紹介するなど、興味をそそる内容だ。14年度に中国横断自動車道尾道松江線が全通すれば、瀬戸内しまなみ海道とつながり、ルート沿い各局の連携がさらに強まることも期待される。

 CATV番組交流ネットワークは、東京、名古屋市、横浜市などの局との連携も視野に入れている。尾道ケーブルテレビの沖田康尚社長は「浅草かいわいや九州の温泉、祭りなど、地元で知られた風物でもよその町では新鮮に映ることは多い。CATVならではの強みを生かしていきたい」と話している。

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