化学反応
2019/8/29
これも今のバスケットボール人気を象徴する出来事だろう。Bリーグ1部(B1)の島根が、バンダイナムコエンターテインメントを筆頭株主に迎えることが決まった。経営的に苦しく親会社を探していると聞いてはいたが、その相手がまさかゲーム業界の大手とは驚きである。
両者はそろって27日に会見した。その内容を聞く限り、具体的にどう協力してクラブを運営していくかはまだ分からない。ただ、お金の面で余計な心配をしなくて済むのは大きい。スポーツとゲームでジャンルは違うとはいえ、人を楽しませるエンターテインメントという点では同じ。両者の親和性も高そうだ。
B2広島も昨年12月、親会社がNOVAホールディングスとなった。東京の大企業が相次いで中国地方のクラブの経営権を取得したのは、リーグの右肩上がりの成長に魅力を感じたからだろう。両チームとも予算規模は4億円程度で、野球やサッカーに比べれば格段に安い金額で手に入れられることも大きい。
広島はNOVAホールディングスの支援を得て、過去になかった大型補強を実現した。島根にも今後さまざまな変化があるだろう。経営体制の変更がどんな化学反応を引き起こすのか。興味は尽きない。(日野淳太朗)
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