運動部デスク日誌

632

2020/7/5

 サッカーJ1が再開した4日、偉大な記録がリーグの歴史に刻まれた。G大阪の遠藤がC大阪とのダービーマッチに先発し、632試合出場でJ1歴代最多記録を更新した。1998年3月21日の初出場から23年目、40歳まで現役を続けてきたことに頭が下がる。
 個人的には素直にすごいなあと感じるのだが、話はそう単純ではないようだ。そう感じたのはサッカー好きの一言を聞いたから。「遠藤は海外のクラブでプレーしていないから」。確かにトップクラスの選手の海外移籍が珍しくない中、遠藤は横浜F、京都、G大阪と国内でキャリアを重ねてきた。
 それに対し、例えば同年代の小野や稲本、中田浩は選手としての全盛期に欧州へ渡った。彼らとはJリーグで積み重ねた数字に差が生じるのは当然のこと。だから、遠藤の記録がことさら偉大ではないという発想が生まれるのだろう。
 日本人選手が欧州主要リーグでプレーするのが当たり前になり、若いうちから海外挑戦する選手が増えた。それ自体は喜ばしいことであり、Jリーグだけの記録が素直に評価されにくい時代になったのは仕方ないと思う。それでも「海外に行かなくても日本で成長できる」との信念を貫き、クラブでも代表でも主力を張り続けてきた遠藤の偉業に最大限の敬意を表したい。(日野淳太朗)
7月は全文ご覧いただけます。

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