14年前の表情
2020/7/23
22日の阪神戦。最高の笑顔でガッツポーズする写真が送られてきた。九回に勝ち越し打を放った会沢だ。ヒーローとして紙面の中心に据える予定だったが、勝利まであと一人のところでまさかの同点に。会沢の写真が日の目を浴びることはなくなった。
それにしても、勝負強い打撃は健在だ。この日はスタメンマスクを磯村に譲ったが、最高の見せ場で代打で登場。きっちりと仕事を果たし、ファン、チームの期待に応えた。
思い出すのは2006年。高校生ドラフト3位で指名を受けた。この時、東京駅で待機していた私は、本社から指名の知らせを受け、水戸市へ電車で移動。約2時間かかる。既に会見は終わっていたが、学校に電話し、好意で待機してもらえることになった。学校に到着したのは既に日の暮れた午後7時前。嫌な顔一つせず、取材に対応してくれた。その時、りりしい表情で「打てる捕手になりたい」と抱負を話したのを覚えている。
プロでの活躍はみなさんご存じの通り。勝負強い打撃にリーダーシップ。チームだけでなく、日本を代表する捕手となった。会沢の活躍を見るたびに、14年前のりりしい表情が思い浮かんでくる。
(下手義樹)
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