運動部デスク日誌

視点

2020/7/29

 先日、本欄でカープの抑え投手について、「沢村賞左腕」を推薦した。クリス・ジョンソンのことである。これに対して、私の周囲の「カープ党」の皆さんから、「それはいい」という肯定的なものから、「アホか」といった否定的なものまで、さまざまなご意見をいただいた。正直、どちらの意見もありではないかと思う。視点の違いで立場が分かれているだけだからである。
 私がジョンソンを推したのは、「短期的」な視点から。あくまで今季の優勝にこだわっての判断である。120試合と例年より短いシーズン。残り89試合で借金を返済し、首位巨人を追い掛けるには、一日も早く救援陣を安定させなくてはならない。経験者が戦力とならないなら、ジョンソンくらいの圧倒的な存在感とスキルを備えた投手を置くべきでは、という話である。
 ただ、「長期的」視点に立つならば、ジョンソン案は「アホか」という話になる。契約最終年の35歳。年齢的なものも含め、来季もチームに確実に残っているとは言い切れない。今季、抑えとして実績を積んだとしても、退団となれば、来季また同じ問題に直面することになる。ならば、2、3年後を見据えて、島内、ケムナ、塹江ら若手に経験を積ませるべきではないか。非常にまっとうな意見であろう。
 いずれにせよ、どちらの視点に立つかは、今季をどう考えるかによる。最悪なのは、指揮官の立ち位置が中途半端になり、実のない89試合にしてしまうことだろう。一岡でいくのか。ほかの選択肢は。今後のかじ取りに注目したい。
(小西晶)
 7月は全文ご覧いただけます。

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