運動部デスク日誌

美学

2020/8/2

 Jリーグ創生期の1993、94年。憎らしいほどの強さを誇ったスター軍団があった。ヴェルディ川崎(現東京V)。その中心選手が「カズ」三浦知良だ。

 三浦が所属する横浜FCが、13年ぶりにJ1の舞台に戻ってきた。現在53歳。出場しても、得点しても、全て最高齢記録となる。試合に向けたストイックなトレーニングなど徹底した自己管理は有名だ。またテレビ番組で引退を促されると「もっと頑張れと言われていると思い、練習します」とさらり。「日本代表入りの可能性が1パーセントでもあれば、それに懸ける」など、多くの明言を残している。
 最も輝いている時期に第一線から身を引く選手もいるが、とことん現役にこだわっている。選手の入れ替えが激しいJクラブにあって、ずっと契約し続けていることが、戦力として求められている証しだろう。「最後は地方のリーグでもいいので、求められるところでやり続けたい」と話していた記事を見たことがある。その生きざまや美学は、多くの人に共感されている。
 1日、サンフレッチェ広島がアウェーで横浜FCと対戦した。残念ながら三浦はベンチ入りメンバーから外れたため、ピッチでの勇姿を見ることはできなかった。サンフレと横浜FCの次の対戦はホームで11月14日の予定。エディオンスタジアム広島で、背番号11が見られることを楽しみにしている。
(下手義樹)

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

記事一覧