運動部デスク日誌

2020/8/16

 10日に開幕した甲子園高校野球交流試合をテレビ観戦していて、何かいつもと違うなと引っかかっていた。無観客のスタンドのことではないし、華やかな応援歌が聞こえないことでもない。何だろうと考えて、やっと思い当たった。球児たちの足元、白いスパイクである。
 スパイクと言えば黒色が定番だが、交流試合では白色のチームがいくつかあった。調べると昨年5月、日本高野連が熱中症対策として白も認めたという。本来なら今春の選抜大会から使用できることになっていたが、新型コロナウイルスの影響で中止。今夏晴れて甲子園に登場した。
 スポーツ用品メーカーの研究では、黒に比べて白のスパイクの方が内部の温度が約10度低いらしい。実際に選手からは「涼しく感じる」との感想が相次いでいるという。見た目も爽やかで、これから使用する高校が増えていくのではないか。
 今回知ったことだが、もともと日本高野連は「スパイクの表面は黒一色」と定めていたという。自分が高校球児だった30年前、黒色のスパイクしかなく、それが当たり前だと思って履いていた。ただ、実際は決まりだったと知って驚いた。このルールがなぜ設けられたのかは分からないが、少なくとも今の時代に合理性は見いだせない。
 日本高野連は今春から「投手の投球数制限」も導入。選手の健康を守るため、「あしき慣習」や「精神論」から脱却し、科学的知見と効率性を重視する流れが加速することを願う。(日野淳太朗) 

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