運動部デスク日誌

ラストシーズン

2020/8/22

 社会人野球の三菱重工広島が今季限りで廃部となる。野球ファンにとって、ショッキングで残念なニュースとなった。
 1946年の創部以来、広島の社会人野球界をリードしてきた。広島・新庄高を甲子園に導いた迫田守昭監督が指揮した79年には、都市対抗大会で初出場初優勝を成し遂げた。準優勝した96年は東京ドームで取材した。楽天などで活躍した礒部公一らを軸に、頂点には一歩届かなかったが、郷土のチームの快進撃がとても誇らしかった。
 また、甲子園に出場した広島の高校球児が大学を経て「Uターン就職」するケースも多く見られた。試合でひと回り成長した姿を見られるのは、楽しみの一つだった。
 三菱重工が4チームある野球部を2チームに再編することを決め、広島と名古屋の野球部を、神戸・高砂と三菱日立パワーシステムズ(横浜市)に集約させることになった。1990年代後半から歴史に名を残す企業スポーツの撤退が相次ぐ。時代の流れとはいえ、広島から「三菱」のユニホームがなくなるのは、寂しい限りだ。
 21日に開幕した社会人野球広島大会で、三菱重工広島は今季のスタートを切る。22日が初戦。秋の都市対抗大会が最大で最後の目標となる。74年の歴史に幕を閉じるシーズンの戦いぶりに、注目していきたい。
(下手義樹)

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