運動部デスク日誌

ニューヒーロー

2020/8/30

 28日の阪神戦(マツダ)。上本の涙のサヨナラ打に、熱くなった人は多いだろう。私も、その一人だ。
 ウエスタン・リーグで何度か取材したことがある。明るく、ムードメーカーとして有名だが、驚くほど謙虚だ。2軍の首脳陣からは「守備と走塁は1軍で十分通用する」と高評価だったが、課題の打撃力を磨こうと、必死に練習していた光景を思い出す。可能性を広げようと、スイッチヒッターにも挑戦していた。
 今季は打力が向上し、スタメンで起用されることも増えた。だが、ストロングポイントである守備や小技でのミスが散見。阪神戦では1点リードの九回の守りで失点に絡むミスが出た。それを今季磨いてきたバットで取り返したところにしびれた。責任感の強い選手だから、必死さと気迫はひしひしと伝わってきた。試合後、支えてくれた周囲への感謝を口にしたところが上本らしい。
 今季は新たなヒーローが次々と誕生している印象が強い。チームは下位に低迷している現状だが、楽しみは多い。
(下手義樹)

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