運動部デスク日誌

五輪

2020/8/31

 東京五輪・パラリンピックの招致や1年延期など、先頭に立ってきた安倍晋三首相が退陣を表明した。世界的に新型コロナウイルスの収束の気配がない中、本番まで1年を切り、多くの人が「五輪はどうなるの」と思っていることだろう。
 2013年の国際オリンピック(IOC)総会で、自らが東京電力福島第1原発からの汚染水漏れについて安全性をアピール。マドリードなどとの招致レースを制した。16年のリオデジャネイロ五輪閉会式では「スーパーマリオブラザース」のマリオにふんして東京五輪をPR。新型コロナウイルスの感染拡大で予定通りの開催が危ぶまれた今年、IOCのバッハ会長に1年延期を提案し、了承された。五輪開催を「レガシー(遺産)」にしたいとの思いが強かったのだろう。道半ばで退くのは断腸の思いだったに違いない。
 コロナ禍で不透明な先行きに中止の可能性を懸念する見方も出始めている中、カウントダウンは始まっている。運営面などでの準備は進み、代表に決まった選手、代表選考を控える選手も動きだしている。安倍首相は28日の会見で「スケジュールに沿ってしっかりと準備を進めて開催国の責任を果たしていかなければならない」と答えた。
 IOCは来年の開催が無理な場合、中止になるとの考えを示している。次期首相は安倍首相と同じく「何としても開催する」という方針かどうか。旗振り役を失ったいま、五輪の行方は次のリーダーに託される。
(下手義樹)

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