運動部デスク日誌

駅伝シーズンを前に

2020/9/10

 天皇杯全国都道府県対抗男子駅伝と、皇后杯の同女子駅伝が中止となる見通しとなった。主催の日本陸連が9日、方針を示した。決定すれば初の中止となる。1月の安芸路、都大路を彩ってきた歴史のある大会。選手、関係者はもちろん、地元でも残念がっている人は多いことだろう。
 新型コロナウイルスの感染拡大から、春夏の甲子園大会やインターハイ、国体など、多くの全国規模の大会が中止となってきた。収束のめどが立っていない現状から、駅伝など冬のスポーツへの影響も懸念されていた。今回、混合チームの感染対策管理の難しさが主な中止の理由とされている。選手、関係者の安全を考えれば、この決定はやむを得ないように思う。
 今回、日本陸連の中止理由には明記されていないが、駅伝、マラソンのように公道を使った大会の開催の難しさはもうひとつある。観客の感染対策をどう考えるか、という点だ。今年1月の全国都道府県対抗男子駅伝では、29万5千人が沿道で声援を送った。プロ野球やJリーグが行った「無観客」での開催は現実的には困難。沿道での応援自粛を呼び掛けた3月の「東京マラソン」でも、7万2千人が観戦した。
 年末から年始にかけて、大きな駅伝大会がいくつも予定されている。いずれも単独チームによる大会。今回陸連が懸念したリスクはないだろうが、感染対策の課題は残っていよう。冬の風物詩を守るため、できる限りの準備をお願いしたい。楽しみにしているファンが全国にたくさんいる。
(小西晶)

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