運動部デスク日誌

今日も明日も頼むぞ われらの栗原〜

2020/9/13

 毎週火曜日に「カープ70周年 選手列伝 よみがえる熱球」が掲載されている。低迷期にチームを支えた選手が多く取り上げられているが、8日に栗原健太が登場した。思い入れの強いファンも多いだろう。
 2000年の新人合同自主トレ。打撃練習でものすごいフルスイングを見せ、首脳陣や報道陣を驚かせた。終了後、カメラを持っていた私に話しかけてきた。「今度打撃フォームの連続写真を撮影してください」。写真を通して課題や修正点をみつけたいのだという。豪快なスイングとは対照的に、繊細で研究熱心な一面にも驚いた。
 チームの4番に成長し、2009年にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の代表候補に選ばれた。同年2月の宮崎合宿で最終メンバーからは漏れたが、落選の一報を聞いた直後から黙々と打撃練習を始めたという。宮崎合宿を取材していた他紙の記者から聞いた話では、その光景を耳にした侍ジャパンの原監督はとても感動していたという。本大会では主力のけがで緊急招集され、世界一の一員となった。
 2016年に楽天で引退。同年にマツダスタジアムで、栗原の広島時代の応援歌が演奏されたシーンを見た。ファンも感謝の気持ちが強かったのだろう。練習、研究熱心で、人間味あふれるプレーヤーだった。現在は中日の1軍打撃コーチを務める。テレビの画面で、身ぶり手ぶりでアドバイスする場面を目にしたことがある。きっといい指導者になるだろうと、しみじみ思う。
(下手義樹)

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