運動部デスク日誌

来季へと向かう新しい熱

2020/9/16

 朝夕の涼しさに、急激な秋の訪れを感じるきょうこの頃、セ・リーグのペナント争いにも猛烈な秋風が吹き始めている。開幕から好調を維持している巨人が2位を大きく引き離して独走。優勝マジック38が点灯した。一方、広島は16・5ゲーム差の5位。「まだまだ…」と言うには、かなり厳しい状況にある。
 そんな秋の気配を忘れさせてくれそうなニュースが飛び込んできた。新型コロナウイルス感染拡大防止のためのイベント人数制限の緩和を受け、25日のDeNA戦から観客数の上限が1万6500人に引き上げられる。マツダスタジアムに、あの大歓声が戻ってくるわけではないが、少なくともスタンドの半分は赤に染まるということだ。
 今季のコイは、大好きな本拠地で跳ねない。昨季まで4季連続で6割以上の勝率を残していたマツダスタジアムで、13勝17敗5分けと苦しむ。当たり前だろうが、選手は「新型コロナウイルスの影響で、満員にすることができないスタンド」を言い訳にはしない。だが、何度思ったことだろう。相手チームが嫌がるほどの大歓声、あの真っ赤なスタンドが選手を後押ししてくれたなら、勇気づけてくれたならと。
 マツダスタジアムでの残り試合は25試合。優勝争いのあの熱気はなくとも、大盛、塹江、ケムナらによる新たな熱は、グラウンドに存在する。1万6500人の観衆の視線が、来季へとつながる熱気を後押ししてくれたら。そんな「実りの秋」を夢想している。(小西晶) 

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