運動部デスク日誌

広島の高校野球界を彩ったスターの訃報 合掌…

2020/9/18

 16日に届いた訃報に驚いた。1976年の選抜高校野球大会で初出場初優勝の偉業を成し遂げた、広島・崇徳のエース黒田真二さんが亡くなった。62歳だった。
 当時、私は小学校低学年だったが、崇徳の圧倒的な強さは記憶にある。元カープの山崎隆造さんと小川達明さんに、現崇徳監督の応武篤良さんと好選手ぞろい。あれよあれよという間に全国の頂点に立った。その個性派集団の中で、ひときわ光を放っていたのが黒田さんだ。高校生離れした体格に、しなやかなフォーム。さらに甘いマスク。広島の少年たちにとっては憧れのスターだった。
 2001年の本紙の高校野球連載「白球列伝」をあらためて読み返してみた。黒田さんはカープと相思相愛で、1位指名の予定だったという。当時はシーズン下位から指名するウエーバー方式で、カープの二つ前に日本ハムに強行指名された。
 実業団を経てヤクルトに入団。引退後は打撃投手を務めた。1999年のヤクルト戦の取材で神宮球場に行った時、試合前の打撃練習に投じる黒田さんを見た。端正なマスクは当時のままで、少年時代に戻ったような感覚を味わった。
 かつて高校野球好きの友人らとの飲み会の席で「広島のどの高校が最強か」という話題になったことがあった。73年に夏の甲子園を制した広島商とともに、崇徳を挙げる人も。私もその一人。黒田さんは誰もが認める、広島の高校野球界を彩った選手だった。合掌。
(下手義樹)


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