運動部デスク日誌

ブレークの予感

2020/9/21

 いま、注目しているゴルファーがいる。福山市出身の23歳、田辺ひかり。10〜13日にあった日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯で最終日まで優勝争いに加わり、2位タイに入った。
 プロ5年間の獲得賞金は約570万円。昨季は5試合に出場して全て予選落ちで、賞金は0円だった。それが今回の2位で一気に1450万円あまりを稼ぎ、現在国内賞金ランキング8位。極端にグリップを短く握る独特のスタイルも話題になり、今季はブレークの予感が漂う。
 2011年の中国女子アマを思い出した。当時14歳の中学2年田辺が並み居る強豪を抑え、初日でトップに立った。あどけない表情とは裏腹に、思い切った攻めが印象的だった。しかし最年少優勝が懸かる翌日の最終日、スコアを落とし、5位に終わった。日本アマの出場権も獲得し、大健闘の大会だったが、悔しさをあらわにし、号泣する光景があった。アスリートに不可欠な闘争心がうかがえた。ちなみに逆転優勝を飾ったのは、当時鳥取・倉吉北高2年で昨年の賞金女王、鈴木愛だ。
 23日に開幕するステップアップツアーのちゅーピーレディースカップに出場する。鈴木は13年大会の覇者。田辺が広島国際学院高時代、しのぎを削った当時岡山・作陽高の渋野日向子もこの大会で好成績を挙げている。田辺も同じく、ステップアップできる大会となるか。
(下手義樹)

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