運動部デスク日誌

二刀流への道

2020/10/2

 ディオン・サンダース―。ネットニュースを眺めていたら、久しぶりにかつてのスター選手の名前を目にした。米プロフットボールNFLと大リーグでプレーした二刀流選手である。大学のフットボール部の監督に就任するという。
 日本ではそこまで有名ではなく、ぴんとこない方も多いだろう。ただ「大リーグのワールドシリーズとNFLのスーパーボウルの両方に出場した唯一の選手」と言えば、すごさが分かっていただけると思う。大リーグでは641試合出場で558安打、186盗塁の成績を残した。それ以上にNFLではコーナーバックとして数々の好記録を残し、殿堂入りも果たしている。
 米国では二つの競技でプロになる選手が珍しくない。背景には、競技ごとにおおまかにシーズンが決まっていることがある。例えば春・夏は野球や陸上、秋・冬はバスケットボールやフットボール、ホッケーという形。だから高校までは比較的自由に、複数競技をプレーできるのである。
 いろんな競技を試せれば、一番好きなのは野球だけど、実はサッカーをやればプロ級の才能があるなんてことがあるかもしれない。いろんな競技をすることで、全身の筋肉の発達を促すこともできるだろう。
 日本では小さい頃から一つの競技に打ち込むことが多い。ただ才能の芽を最大限引き出すために、複数の選択肢を試せる環境があってもいいのではないか。(日野淳太朗)

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