運動部デスク日誌

コロナ禍のスポーツ観戦に思う

2020/10/7

 4日の日曜日は、小学6年の長女の運動会だった。新型コロナウイルスの感染拡大で、ありとあらゆる行事が中止に。運動会も危ぶまれていたが、プログラムを大幅に減らしての開催となった。学校には無観客とせず、「保護者のみは可」としていただいた。保護者以上に喜んでいたのは子どもたち。学校側の配慮には、ただ感謝しかない。
 だからこそ、気持ちが痛いほどよく分かった。会社に届いたメール。全国高校サッカー選手権広島県大会に出場する高校3年生の保護者からだった。25日から始まる決勝トーナメントは準決、決勝を除いて原則無観客の方針であるという。この大会に憧れて、目標にしてきた生徒たちが、最後の大会で誰にも応援されずに終わる。「親としても悔しい」とあった。
 事情を聴くと、準決、決勝は広島広域公園第一球技場を使うが、1、2回戦の会場は大半が各学校のグラウンド。試合運営の人数に限りがあるため、保護者の観戦を許可した場合、整理が難しいのだという。ただ、学校部活動において、保護者の存在は大きい。準決までに敗退する校のためにも、観戦を許可する方法はないものか、思案してほしい。
 プロ野球、Jリーグのように、スポーツ界にも「ウイズコロナ」の風が吹き始めている。「0か10か」ではない、コロナ禍での観戦の在り方を、高校スポーツも考える時がきているのではないか。「帰宅した子どもの表情を見ていると、先生が部活に出てくれたかどうかが分かるんです」。かつてそんな話を聞いたことがある。教員や保護者が目を向けてくれているかどうか。大人が思っている以上に、生徒はしっかりと見ている。(小西晶) 


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