残り26試合に思うこと
2020/10/10
いやあ、面白かった。テレビにくぎ付けになった人も多かったことだろう。Bリーグ1部(B1)広島の地元開幕戦。リーグ2連覇中のA東京を相手に、一時は9点リードを奪うなど、大善戦。最後は地力の差を見せつけられたが「よくやった」と敗戦を受け入れられるほど熱い戦いだった。
「それに比べて」と切り出せば、続く言葉はカープである。先発床田を筆頭に、投手陣がことごとく崩れ、終わってみれば12失点。打線は14安打を放って反撃したが、盛り上がったのは同点に追い付いた五回くらい。肌寒さと同様に、その戦いぶりにも秋の気配が漂っていた。
この熱量の差は何なのか。答えは簡単。消化試合だからである。首位巨人に20ゲーム離されての5位。しかも、今季は新型コロナウイルスの影響でクライマックス・シリーズがなく、クラス争いも盛り上がる要素がない。2年前にリーグ3連覇したチームに、ヤクルトとの5、6位対決で「熱くなれ」というのは容易な注文ではないだろう。
このような消化試合を戦うのは、3位に大きく水をあけられた2011年以来、9年ぶりとなろうか。ただ、忘れてはならないのは、今の戦いは全て来季へとつながっているということ。残り26試合を無駄にしないためにも、漫然と戦ってはならない。その昔、長い長い低迷期で学んだ教訓である。(小西晶)
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