運動部デスク日誌

引き継がれる思い

2020/10/11

 28年前、広島市出身の一人のバスケットボールプレーヤーが病に倒れ、21歳でこの世を去った。西俊明さん。将来は指導者となり、「子どもから大人まで、バスケの楽しさを伝えたい」との思いを抱いていたという。
 志半ばで他界した西さんの意思を継ぎ、兄の明生さんらが中心となり、広島で市民参加のバスケットボールの大会を毎年開催していた。西さんと福井・北陸高のチームメートで親友だった、当時の日本代表で「ミスター・バスケットボール」と呼ばれた佐古賢一さんも度々参加し、大会を盛り上げていた。
 2013年、広島に念願のプロバスケットボールチーム「広島ドラゴンフライズ」が誕生した。発起人の一人で初代ゼネラルマネジャーが兄の明生さん。そして初代監督に佐古さんが就任した。運命的な縁を感じる。
 ドラゴンフライズは今季から最高峰のB1に昇格。9、10日には地元開幕2連戦に臨んだ。昨季王者のA東京に連敗はしたが、見どころ十分の戦いを披露。ファンも大いに楽しみ、バスケットボールの魅力に引き込まれたことだろう。「バスケの楽しさを伝えたい」という西さんの思いは、脈々と引き継がれていることを実感した。
(下手義樹)  

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