運動部デスク日誌

フォア・ザ・チームの19年

2020/10/16

 カープ一筋19年。41歳の石原が今季限りでの引退を表明した。
 石原といえば、個人的には2009年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が思い浮かぶ。世界一となった原監督率いる「侍ジャパン」の一員だった。当時、合宿や強化試合で取材する機会があった。守備面が高く評価されての代表入りだったが「僕は3番手の捕手ですからね」と切り出したことに驚いた。城島、阿部とそうそうたる捕手陣ではあったが、「チームの中で役割はたくさんある」と、投球練習を受けるなど、裏方役も率先してこなしていた姿が印象的だった。「チームのために力を尽くす」と言っていた通り、「原ジャパン」を支えた。
 通常のペナントレースでも、強烈な「フォア・ザ・チーム」を感じた。自らが本塁打や適時打を放った時はいつも「打撃はたまたま。それより投手がよく投げてくれた」とコメントしていた。
 通算1619試合出場。球団歴代1位の1597試合でマスクをかぶった。通算1022安打は球団捕手最多。輝かしい実績以上に、「チームのために」を貫いた野球人生だったと思う。16日にマツダスタジアムで記者会見する。どんな思いを語ってくれるのだろうか。
(下手義樹)


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