運動部デスク日誌

展望記事

2020/10/22

 まだ若手記者だった二十数年前、ボサボサ頭がトレードマークだった先輩が、いきなり頭を丸めて出社してきた。部内は騒然とした。先輩は当時アマチュア野球担当。事前の展望記事で優勝チームを外したのが理由だという。もちろん上司に強制させられたわけではない。自ら進んで丸刈りにしたそうだ。
 展望記事は難しい。現在の戦力や過去の実績などをベースに、当該チームや関係者から情報を聞き、分析して予想を立てる。ただ、額面通りにいかないのがスポーツだ。勢いに乗り、持てる以上の力を発揮するチーム、選手が必ず出現する。この勢いを感じ取れるか、記者の感性や直感も大事になってくる。
 恥ずかしながら、私もよく外した。自分が書いた展望記事で「無印」にした地元のチームが優勝したことも。「おまえの予想は当たらんのー」と関係者からよくいじられたものだ。
 野球、駅伝、サッカー、ラグビーなど、秋から冬にかけて、高校スポーツを中心に全国大会、その出場を懸けた地方大会がめじろ押し。展望記事も多く紙面に登場する。記者の予想を参考にしながら、スポーツを楽しんでください。ただ、予想が外れても「スポーツは筋書きのないドラマ」ということで、温かく見守ってください。
(下手義樹)


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