運動部デスク日誌

Thank You K・J

2020/11/13

 広島東洋カープの今季の全日程が終了した11日夜、クリス・ジョンソンが今季限りで退団するというニュースが一斉に報じられた。
 取材を通しての第一印象は、実にクールで物静かな男だった。負け試合や打たれた試合などでは「ノーコメント」。囲み取材の時、発する言葉を聞き逃すまいと、真横にぴたりと陣取ったが「近すぎる」とちくりと言われてしまった。
 違う一面に接したこともある。けがからの復帰を目指し、調整登板した2017年に大阪・舞洲であったウエスタン・リーグでのオリックス戦。通常より報道陣が少なかったし、復帰への手応えもあったのだろう。時折ジョークを交えながら、こちらの質問にも時間を惜しまず、丁寧にこたえてくれた。取材を終えるとすがすがしい気分になった。
 最近では眼鏡店のCMでコミカルな一面を披露。「私たち家族は広島の街を愛している」とコメントしているように、すっかり広島にも溶け込んでいた。魅力いっぱいの愛すべき男だった。
 11日にJR広島駅で「ファンは温かいサポートをしてくれた。日本の文化に溶け込めたことは感謝している」と語った。広島での6年間で57勝。切れ切れの時は打たれる気がしなかった。3連覇時は本当に頼もしかった。お礼を言うのはわれわれファンの方だ。「Thank You K・J」
(下手義樹)


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