運動部デスク日誌

驚きの日本代表

2020/11/16

 かつてサッカーの日本代表が海外で試合を行う時、メディアでは行き先の地名をつけて「●●遠征」などと呼んでいた。しかし、そんな呼称も死語になりそうだ。10月のオランダに続いて今月のオーストリアでの親善試合でも、招集された全23選手が欧州でプレーする。もはや「遠征」とは言えまい。
 いわゆる欧州組だけで代表を組める時代が来るなんて、数年前まで考えられなかった。13日にあったパナマ戦をテレビ観戦しているとメンバー表の所属欄が全て欧州クラブ。普段は特に意識することもないが、多くの日本人選手が欧州でプレーしている事実にあらためて驚いた。
 コロナ禍で国をまたいだ移動が厳しく制限される中、代表戦を組めるのがオランダとオーストリアしかなかったため実現した「オール欧州組」。わくわく感に満ちた代表ではある。一方で、これを機にJリーグ勢が代表に呼ばれなくなってしまうのでは、と心配になってしまう。
 世界のトップ選手がしのぎを削る欧州でもまれ、心技体を高められるのは分かる。ただ、Jリーグにだって素晴らしい特長を持った選手は多くいる。普段から身近で応援している選手が日の丸を背負ってプレーする姿を見るのも、ファンの楽しみの一つ。代表が全てではないと思うが、代表にJリーガーがいなくなったら面白くない。(日野淳太朗) 

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