運動部デスク日誌

まだまだ若い

2020/11/21

 大切な宝物がある。野球の硬式球だ。そのボールには、2003年の選抜高校野球大会で優勝した広島・広陵のメンバー18人の直筆の名前が記してある。大会を取材した広島の担当記者にと、チームから記念にいただいたものだ。
 「@西村健太朗」「A白浜裕太」「C上本博紀」。そう、プロに進んだメンバーだ。巨人で抑えとして活躍した西村は2018年に引退。広島入りした白浜はベテランの域に達したが、安定した守備力は健在だ。二人より1学年下になる上本だが、今季限りで阪神を退団することが発表された。
 広陵卒業後は早大に進み、主将も務めて黄金時代を築いた。阪神でもリードオフマンとして存在感を示していた。華麗な二塁守備に走塁。173センチと小柄だが、パンチ力もある打撃は強烈な印象を残した。打席に入る際、球場にそれぞれの登場曲が流れるが、「ファンの声援がテーマソング」と曲を使わなかったという心憎いエピソードも。熱烈な虎党にも人気が高い一人だった。
 当然、まだやれる―。多くの野球ファンが思っていることだろう。本人も他球団でのプレーを希望しているという。17年前の広陵の歓喜に立ち会った記者は立派なおじさんとなったが、スピード感あふれる若々しいプレーが、まだまだ見られると確信している。
(下手義樹)


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