運動部デスク日誌

原マジックはあるか

2020/11/22

 日本シリーズが開幕した。「今年はカープが出んけえ、興味が湧かん」。そんな人も多かろう。私も同感なのだが、ほかにコラムの材料が見当たらないので、取り上げさせてもらうことにする。
 結果はご存じの通り。ソフトバンクが5―1で巨人に快勝である。セ・パのナンバーワン右腕である菅野と千賀が先発。緊張感あふれる投手戦を予想していたが、思わぬ伏兵の出現で流れが一気にソフトバンクに傾いた。栗原である。詳しくは朝刊のスポーツ面をご覧いただきたい。
 ソフトバンクの強さを改めて痛感したのだが、この試合で引っかかったのはそこではない。0―4の七回に2番手で登板した戸郷。その起用の意図である。「第2先発」としてスタンバイさせていたとはいえ、状況的には明らかな敗戦処理。菅野に次ぐ9勝を挙げた右腕をつぎ込んでまで、七回の1イニングを「0」にしたい理由がどこにあったのか。
 シリーズの雰囲気に慣れさせておくためか。敵に「簡単には諦めないぞ」というメッセージを送るためか。いや、原監督のことである。われわれが考えもつかない狙いがあるのかもしれない。第1戦を終え、情勢はソフトバンク有利だが、起死回生の「原マジック」を想像しながら、第2戦以降に興味をつなぎたい。(小西晶)

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