▽真っ赤に燃える大型左腕　全身を真っ赤に装って日々、トレーニングに挑んでいる。グラブや練習着、アンダーストッキング、Ｔシャツ、さらに下着のパンツまで全部赤で統一。「昔から赤が好き。カープに入れたのも...

　▽信念を貫く強い精神力　「世代最強」。昨夏、この称号は前田健に与えられるべきものだったかもしれない。１４８キロの速球と抜群の制球力。打、守、走からにじみ出る野球センス。甲子園のマウンドに立っていれば...

　▽修羅場を経験　甘えなし　「一番先にプロで成功するのは、おまえだと思っていた」。入団決定のあいさつに行った鹿児島・樟南高時代の恩師にこう言われた。高校３年の夏は甲子園で４強進出。「薩摩のドクターＫ」...

　▽度胸十分　「物言う捕手」　素質を見いだし、入団を勧めた苑田聡彦スカウト部長が自信を持って言う。「性格は物おじしない、本当にいい度胸をしているよ」。これまでスカウトとしてプロ入りにかかわった江藤智や...

　▽可能性秘める練習の虫　全国舞台の経験はない。最速１４０キロの直球も、今はまだ目を引くような威力ではない。それでも、白武佳久スカウトは育成選手として指名に気持ちが傾いた瞬間のことをはっきりと覚えてい...

　▽打者泣かせの変則左腕　ドラフト指名直後から、「縁」という不思議な力を感じている。「偶然ではなく、来るべくして来たのではないかと」。県岐阜商高１年の時の３年生が石原慶幸捕手。日産自動車で一緒にプレー...

　▽外野と捕手　挑む二刀流　幼少期に広島市民球場で見た忘れられない試合がある。「小早川さんが江川さんからサヨナラホームランを打った試合を今でも覚えている」。１９８７年９月２１日。当時５歳の少年は２０年...

　▽社会人１０年　念願かなう　３年前、三重県鈴鹿市に３５年ローンを組んで家を建てた。場所は勤め先の本田技研鈴鹿製作所の近くだ。「大きな会社で安定しているし、定年まで勤めることを決めていた」。妻と娘のこ...

　▽プラス思考　新人王公言　「新人王、開幕スタメン、全試合出場」。ドラフト指名以降、威勢のいい発言で周囲を驚かせてきた。社会人ナンバーワン内野手と評価された自負を感じさせるが、本音は違うところにある。...

　▽豪快フォーム　「黒田２世」　全国的には無名の高校生右腕に「黒田２世」との呼び声がある。理由はフォーム。左脚の上げ方、グラブの位置、ひじの高さなどエースの黒田博樹とよく似ている。「全然及ばないけど、...