▽変則フォームまず修正　実力より前に注目されたのは名前だった。「子どものころは嫌いだったけど、今は結構気に入ってますよ」。一度、聞けば忘れられない「すずのすけ」は、笑顔の絶えない明るい性格が印象的だ...

　▽速球派のエース目指す　兄の背中を追いかけてきた。４歳年上の京介さんは小学、中学、そして高校の野球部の先輩でもある。「兄に影響されて野球を始め、ずっと続けてきた」。使い古しのユニホームは、すべて兄か...

　▽強打者相手ほど力発揮　思い描いていた「えんじ」のユニホームはドラフト会議の当日に「赤」へと変わった。会議２日前まであいさつに訪れた球団は楽天だけ。それが一転、「実戦向き」との素質にひかれた広島が、...

　▽球界初外大卒　素質豊か　精悍（せいかん）な顔つきが「球界初の外大卒選手」という肩書とのギャップを抱かせる。外大イメージの先行に戸惑い気味で「単位はギリギリ。英会話もできないんです」。それでも、入寮...

　▽日本選手権　輝くＭＶＰ　「無印」投手が一躍、全国に名をはせた。昨年１１月１７日のドラフトにかかった８２選手中、名前を呼ばれたのは７３人目。しかし、それから３日後に始まった社会人野球の日本選手権が、...

　▽男がほれるナイスガイ　甘いマスクに、輝かしい球歴。沖縄尚学高でセンバツ優勝を果たし、早大では３年春から４番に座った。「華のある男」（苑田スカウト）だが、それを鼻にかける様子はない。「今の実力でプロ...

　▽１６６センチ「子どもたちに夢を」　入団と同時に、同じ質問ばかりされた。「身長は何センチ？」。嫌な顔をせず、胸を張る。「１６６センチです」。３６０人を超えるプロ球界の現役投手で、最も小さい投手だ。「...

　▽けがから回復　活躍誓う　右ひざの外側に、長さ６センチほどの手術のあとが残る。「このけがさえなかったら…」。２５歳の遅咲きルーキー。遠回りした日々の苦しさを思い、入団会見の席で思わず目を潤ませた。

　▽悔い残さぬために挑戦　「ありがとう　できる」と書かれたサインボールを大野寮に入寮の日、真っ先に自室に飾った。広島・広陵高の恩師、中井監督が、昨年夏の甲子園が終わってから贈ってくれたボール。「感謝の...

　▽けが契機　プロの道開く　けががプロ入りへの道を開いた。大学２年の夏、練習試合で右肩を脱臼。半年間のブランクが野球へ取り組む意識を一変させた。