◇巨人―広島19回戦（巨人11勝７敗１分け、18時02分、東京ドーム、１６５０７人）

　九回、フランスアが２連続本塁打を浴び、終わってみれば１点差での勝利。佐々岡監督は「（フランスアは）点を取られてギアが入った感じ。最初から入れてほしい」と注文を付けた。

　鈴木のバットが試合の均衡を破った。

　佐々岡監督が森下をべた褒めした。一回無死満塁を切り抜けた投球を振り返り、「並大抵のことではない。いい心臓を持っている。大瀬良が抜けた中で本当によくやっている」と目尻を下げた。

　つまずきまくったバトンリレーだった。ヨーイドンで先発投手がまず転び、起き上がって追い付いたと思ったら中継ぎ投手がまた転ぶ。４時間１６分を掛けてゴールにたどり着く頃には、１７被安打で１２失点と、後味の...

　育成出身の３年目、藤井黎が無失点デビューを飾った。「めちゃくちゃ緊張しました」と初々しく振り返った。

　遠藤が５回を３失点でしのぎ、８月２日以来の３勝目。「ほっとしている。残りは全部勝つ勢いで頑張る」と一息ついた。

　ドラフト２位新人の宇草がデビュー戦で持ち味の巧打と俊足を発揮した。

　鈴木が七回、５年連続となる２０号本塁打を放った。

　その瞬間、次打者の田中はバットを手放して万歳した。ベンチ前には鈴木が飛び出し、後輩坂倉と小躍り。１―０の七回１死一、二塁で飛び出した大盛のプロ初本塁打。育成出身の新星が流れを引き寄せ、「（打席に）立...