◇巨人―広島９回戦（巨人６勝２敗１分け、14時00分、東京ドーム、４９８９人）

　最後も直球だった。九回２死、遠藤が投じた１１８球目、力強い１４４キロでウィーラーを三飛に。マウンドでチームメートに祝福され、「今まで味わったことがない。気持ちよかった」。先発２勝目がプロ初完投勝利。...

　４番の一振りが連敗ムードを吹き飛ばした。一回２死一塁、鈴木が左中間席へ11号２ラン。力みのないスイングから放たれた打球は一直線にスタンドへ届き、「いい先制点になってよかった」とチームを勇気づける先制...

　先発マスクをかぶった坂倉が攻守で先発遠藤をもり立てた。

　広島・長野（六回２死三塁から右前適時打）「（二回の）満塁のチャンスで打てていなかったのでいいところに落ちてくれてよかった」

　◇巨人―広島８回戦（巨人６勝１敗１分け、14時00分、東京ドーム、４９７３人）

　六回、ケムナが満塁弾を浴びるなどして、１―１１。直後、巨人は丸、坂本、岡本らほとんどの主力をベンチへ引っ込めた。圧倒的な力の差。広島にとって、２０１３年以来となる巨人戦５連敗を喫した。

　４番鈴木が意地を見せた。２―１１の八回１死、宮国の外角高めの直球をフルスイング。打球は勢いよく左翼席に飛び込み、１０号ソロとなった。「（本塁打数は）特に気にしていない。こういう展開なので、とにかく雑...

　床田がまた打ち込まれた。変化球の制球が甘く、７安打４失点し、３回で降板。「今日は特に何もありません。チームに迷惑を掛けてしまい、悔しい結果になった」とうつむいた。

　広島・ピレラ（１―１１の七回１死、代打で左越えソロを放つ）「打ったのは直球。タイミングを合わせてしっかり振り抜くことができた」