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コロナ対策にカープ球団奮闘 観客数の上限緩和、地元3連戦に4万5000人

2020/9/27 23:02
27日のDeNA戦、七回の得点で盛り上がるマツダスタジアムのカープファン(撮影・安部慶彦)

27日のDeNA戦、七回の得点で盛り上がるマツダスタジアムのカープファン(撮影・安部慶彦)

 広島東洋カープの本拠地マツダスタジアム(広島市南区)に、熱気が戻りつつある。25日のDeNA戦から観客数の上限が1万6500人に緩和。27日までの3試合で計4万5463人が詰めかけ、カープ熱の高さを示した。球団は新型コロナウイルスの逆風にさらされながらも、自治体と協力するなどして対策を取っている。

 DeNAとの3試合。マスク姿のファンで客席はにぎわった。チームが下位に低迷する中、16日から売り出した7試合分は1日で完売。広島市南区の中学生、白川璃有さん(13)は「大きな声を出せないのは残念だけど、森下暢仁投手を見ることができてうれしい」と今季初観戦を楽しんだ。コンコースにある飲食などの売り場は8割程度が営業。10月からは応援団が鳴らす太鼓の音が戻る。

 ▽時差退場や消毒

 準備は開幕が延期された春に始まった。5月21〜31日に客席を開放してファンが練習を見学する「マツダスタジアムを見に行こう」を開き、計7652人が来場。日本野球機構(NPB)とJリーグでつくる「新型コロナウイルス対策連絡会議」の地域アドバイザーである広島大病院感染症科の大毛宏喜教授の提案を受け、感染防止への態勢を整えた。

 松田一宏オーナー代行は「何よりも球場内にウイルスを残さず、広げさせない」と話す。マツダスタジアムでは7月4日から無観客で4試合、14日からの32試合は5千人を上限に観客を入れた。観客が密になりがちな退場時に時差をつけたり、試合終了後には全席を消毒したりするなど工夫。松田オーナー代行は広島市の担当職員と携帯電話でやりとりし、頻繁に相談や情報交換をする。

 ▽入場料は大幅減

 試合数と観客数の減少によって、経営面は痛手を受ける。今後も1万6500人の観客上限と客足のペースが維持されれば、主催60試合の総入場者数は50万人程度になりそうだ。これは昨季の総入場者数(71試合)222万3619人の四分の一以下。昨年57億9500万円だった入場料収入の大幅減は避けられず、昨年まで45年続いた黒字は今年は難しいとみられる。

 昨季は36億4400万円だったグッズ収入は、現場の工夫で落ち込み幅を減らす。松田元オーナーは「小さいものをコツコツと積み重ねる」と歯を食いしばる。ホームページでグッズの手ぬぐいを使ったマスクづくりの方法を動画で紹介したり、職員がモデルになってアパレル商品などの着こなしを披露したりする。

 感染状況は地域差があるとはいえ、他球場と比べても観客の戻りは早い。松田オーナーは「試練ではあるが、前向きな気持ちを持って乗り越える。これまでもそうだった」。球団の奮闘とカープファンの熱気で、コロナ禍の困難に立ち向かう。(上木崇達) 

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