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「八回のマウンド、すごい重圧感」「2回7失点の巨人戦忘れない」 ケムナ誠投手ロングインタビュー<上>

2020/12/13 19:45
ケムナ

ケムナ

 広島東洋カープのケムナ誠投手(25)は今季、速球派の中継ぎとして、1軍での居場所を見つけた。大卒3年目でプロ初勝利もマーク。シーズン終盤には勝っている試合の八回を任されるケースも増えた。マウンドでの心構えやオフの過ごし方、来季に向けた思いを聞いた。(五反田康彦)


「野球している間はサーフボードには触らない」ケムナ誠投手ロングインタビュー<下>

 ―2020年シーズンの働きをどう自己評価していますか。

 終盤は、僅差で勝っている試合で投げさせてもらうことが増えてきた。チームに貢献でき始めたかなと思う。大事な場面でマウンドに上がることには、全然慣れなかった。ずっと緊張していた。

 ―19年までは1軍で1登板。今季成長した理由は何ですか。

 春のキャンプ途中に2軍に落ちた。菊地原(毅)コーチ、小林(幹英)コーチ、永川(勝浩)コーチに相談して、話を聞いた。そこで自分に必要だと思ったものを取り入れ、それで調子が上がった。

 ―フォームでは何を意識していますか。

 考えないようにしている。何も考えないのが一番難しい。いいときは考えず、がむしゃらに投げ、結果が付いてきた。フォームをチェックするのは試合の前と後。データや試合の映像を見て、考えるようにしている。

 試合中のマウンドでは何も考えない。試合で出せるように練習で予習する。僕自身、コントロールがいい方ではない。コースを間違えても、高さだけは間違えず、高くいかないようにしている。ただ、そこを意識しすぎると、体が前に突っ込む。突っ込まないように体重を(後ろに)残すイメージで練習している。

 ―シーズン序盤は四球が多かったのですが、次第に減りました。

 失点するパターンは明確で、四球絡みだった。とりあえず四球の走者を出さないようにすれば、失点につながらないかなと思った。そこは気を付けた。

 ―印象に残っている試合はありますか。

 8月1日の巨人戦。2回7失点だった。その時はどうやっても抑えられなかった。相手もプロだし、研究もされている。ちょっと(フォームに)癖もあったのかなと思った。打たれた後、気持ちを切り替えないといけないのに、ずるずるといってしまった。自分に対し、何やっているのだ、と感じた。ああいう姿を二度と見せないよう、あの試合を忘れないようにしている。失点しても、最少失点で切り抜けられるようにと考えを変えた。

 ―10月は月間7ホールドと好調でした。

 自分はもともと、(周囲から)カーブがいいと言っていただいていた。自信がなかったのでスライダーを多投していた。10月初めからカーブの割合を増やした。打者に対する反応がいいので、自信が付いた。カウントを取れるし、凡打も奪えた。

 まずは直球をしっかりとコーナーに投げ分けること。コントロールはないので、そこは追求しない。大事な場面で投げ分けられるように制球力を磨きたい。


 ―ともに救援を担う島内颯太郎、塹江敦哉両投手も速球派。意識していますか。

 ライバル関係という意味での意識はない。島内はすごい直球を投げるなあ、と感心する。ストライクゾーンにいけば、絶対打たれない球。塹江には尊敬の念がある。自分はシーズン終盤に八回のマウンドで投げるようになり、そこでの重圧をすごく感じた。こういう場面で塹江は投げていて、結果を出してきたのはすごい。七回と八回。1イニングしか変わらないが、七回は中盤、八回は終盤で、ほぼほぼ勝負が決まってしまう。その怖さがある。

 ―同世代の投手と野球の話はしますか。

 普段は基本、リラックスして会話するが、野球の話もちゃんとする。試合の状況によってマウンドでどう考えているか。お互いの意見を聞いて、自分の考え方に生かすこともある。それぞれの違いもあり、面白いな、自分は違うなという時もある。

 例えば点差や、シチュエーション、対戦打者によって、どう投球が変わるか。ホームラン打者だったら、このコースに投げた方がいいのではないかとか、そういう話をしていた。

 けむな・まこと 1995年6月5日生まれ。米国ハワイ州出身。190センチ、95キロ。右投げ右打ち。日本文理大から2018年ドラフト3位で入団。150キロを超す直球と、カーブ、スライダーが武器。高いリリースポイントから投げ下ろし、打者を圧倒する。20年は塹江、島内らとともに台頭した。来季はセットアッパー定着が期待される。


【ケムナ誠投手ロングインタビュー<下>】「野球している間はサーフボードには触らない」


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