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【カープ70周年 70人の証言】<56>2005年 倉義和さん(45)

2021/1/28 22:45
倉義和さん

倉義和さん

 ▽ミッキーが観客増えるきっかけくれた

 最下位に沈んだ2005年、広島市民球場に大歓声を誘うアイドルが登場した。背番号は「111(ワンワンワン)」。愛らしく駆け、かごをくわえてボールを球審へ運ぶ。8年目の捕手は「本来ならば勝利やプレーでお客さんを呼びたい。子どもや女性が喜ぶ姿に、これもプロ野球なんやと思ったね」。球界初のベースボール犬「ミッキー」が、ファンの笑顔を球場へ運んだ。

 雄のゴールデンレトリバーは、試合の合間に2度ほど出場。大観衆に動じなかった。3月のオープン戦で結果を残し、公式戦デビューを決めた。「ほんまに賢かった。ベンチ裏で『よろしくね』ってなでたら、俺の所へボールを持ってきたこともあったなあ」。そんな「失策」さえも観戦客の心をつかんだ。

 開幕前に正捕手の石原慶幸が左手を骨折。初めて先発マスクをかぶり続け、自己最多の109試合に出場した。「事前の想定とは違うことが起きる。どうしよう、どうしよう…。体よりも、頭が付いていかない。これがプロ野球選手なんやと思った」と振り返る。
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  • 球審にボールを届けたミッキー。左は倉さん(2005年5月21日)
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