【2008年連載「ALL―IN 激! ルーキーの挑戦」】 <7> 小窪哲也(内野手)=大学生・社会人ドラフト3巡目
▽己を知り走攻守に磨き
「僕はどこをアピールすればいいんでしょうか」。入寮のため広島へ向かう新幹線の車内。隣に座る高山健一スカウトに思わず聞いていた。「梵さん、東出さんにどうやったら勝てるか」。11月のドラフト会議で広島に指名されて以降、そのことばかりが頭を占めている。
自称「面白くない関西人」。話すのは得意でなく物静か。それでも、中学、高校、大学のすべてで主将を務めてきた。その不思議な存在感を、高山スカウトは「安心感」と言い換える。「野球を知っている。自分の生かし方も知っている。グラウンドにいるだけで、周りを落ち着かせることができる」。走攻守の質の高さに負けない魅力がそこにはある。
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