カープ

カープ、強くあるために 黒田博樹・石原慶幸対談<1>

2021/3/23 21:56
石原慶幸(左)と黒田博樹

石原慶幸(左)と黒田博樹

 プロ野球のシーズンが訪れた。広島東洋カープが3年ぶりのリーグ制覇に挑む2021年の開幕を前に、かつてバッテリーを組んだ黒田博樹(46)と石原慶幸(41)が対談。古巣への期待、投手と捕手の関係、配球論など野球の面白さを語った=敬称略。(聞き手・五反田康彦、写真・山崎亮)

 ◇シーズン展望

 ―プロ野球が26日に開幕します。今季のカープの戦いをどう見ますか。

 黒田博樹(以下黒田) 強いと思いますよ。主力がけがで抜けていないという前提で考えると、打線は間違いなくいい。新加入のクロンが日本野球に対応でき、ある程度の打点、本塁打を記録すれば、戦力の上積みがある。すごく楽しみ。

 石原慶幸(以下石原) 守護神のフランスアが手術をしたが、それ以外は順調。キャンプを取材して感じたのはチームが若いということ。その分、期待感があるし、正直不安もある。若い救援投手が投げる時は、投手を支える意味でもアツ(会沢翼)がマスクをかぶることが必要になる。

 黒田 新人の3投手は、シーズンが始まり、いい形で滑り出していけるかがポイントになると思う。3人ともゲームの重要なポイントでの登板が考えられるので、シーズン序盤で自信を付けることが大事になるのでは。

 ―ローテーションの軸となる大瀬良大地、森下暢仁はどうでしょうか。

 黒田 チームが大地を投手キャプテンに据えたのも、それができる人間だから。技術と経験があり、柱としてやらなければならない存在となった。森下はオープン戦を見る限り、メンタル的にも、技術的にも2年目のシーズンに向けて隙がないように感じた。

 ―森下の長所は。

 黒田 森下は狙ったコースへのラインを外さない。たまに高めに浮くことはあるが、投げミスが真ん中に集まることが非常に少ない。一般的な投手心理としてストライクを欲しがると甘くなりがちだが、それがない。制球力に対する自信の表れではないか。全ての球種がウイニングショットになり、カウント負けしていても全ての球種でカウントを立て直すことができる。彼の強みだと思う。

 石原 昨季バッテリーを組んでいた坂倉(将吾)にはいい勉強になった。コースを外しても、中には来ない。マスクをかぶっているうちに、いろいろ勉強できる。

 ―就任2年目となる佐々岡真司監督は、巻き返しへ燃えています。

 石原 どういう野球をするのかが楽しみ。昨季、ベンチで感じたこともあると思う。今季は僕らが「(佐々岡カープは)こういう野球をするんだ」という発見ができれば。

 黒田 河田(雄祐)ヘッドコーチが加わったことが非常に大きいでしょうね。攻撃面はバリエーションが増え、1点に対する意識が高くなっていくのではないかと思います。

 くろだ・ひろき 1975年生まれ。97年にドラフト2位で入団。先発完投型投手で、2005年に最多勝、06年に最優秀防御率を受賞。07年オフにフリーエージェント(FA)権を行使し、米大リーグ、ドジャースへ移籍。12年からはヤンキースで活躍した。15年に広島に復帰。16年に日米通算200勝を達成し、同年引退。日米通算203勝を挙げた。背番号15は球団の永久欠番。

 いしはら・よしゆき 1979年生まれ。2002年にドラフト4位で広島に入団し、球界屈指といわれた捕球のうまさを武器に、投手陣を支えた。チームが25年ぶりにリーグ優勝した16年は106試合に出場し、ベストナインとゴールデングラブ賞を初受賞。18年5月には史上最年長の38歳8カ月で千安打を達成した。通算1620試合に出場。1022安打は球団捕手最多記録。

【黒田博樹・石原慶幸対談】
<1>カープ、強くあるために
<2>打者の情報 蓄積を
<3>気持ちを一つに戦いを
<4>編集後記・引き継がれる、いい伝統


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