カープ

元カープ小窪、ロッテ入団へ 昨オフ退団

2021/8/31 9:00
熊本入団が決まり「一歩でも進めば景色は変わる」と専門学校野球部の学生たちに語りかける小窪(右)

熊本入団が決まり「一歩でも進めば景色は変わる」と専門学校野球部の学生たちに語りかける小窪(右)

 昨季限りで広島東洋カープを退団した独立リーグ・九州アジアリーグの火の国サラマンダーズ(熊本)の小窪哲也内野手(36)がロッテに入団することが分かった。広島のコーチ就任を断ってまで現役続行を目指したベテランが新たなステージに挑む。

 6月から所属する熊本では、18試合で打率4割2分1厘。レベルの差があるとはいえ、健在ぶりを示していた。ロッテは右打者が補強ポイントの一つで、小窪は井口監督と同じ青山学院大出身。「可能性は0・001パーセントもないかもしれない」と話しながらも地道に取り組んできた36歳に届いた吉報だった。

 昨オフ広島を退団し、周囲には「無謀だ」と言われた。広島一筋13年の野球人生で、チームへの愛着は人一倍。半面、「ある意味ではコンプレックスだった」とも言う。複数球団を知る黒田博樹、新井貴浩の視野の広さに触れ、パ・リーグから移籍してきた曽根海成や三好匠ともよく話をした。「もっと野球を知りたい」。コーチ就任の打診を断り、現役続行への挑戦を選んだ。

 ベテラン内野手に移籍先は簡単には見つからなかった。5月まで広島で独自練習。人脈をたどり、広島市のMSH医療専門学校野球部の練習に加えてもらうことも。熊本移籍後は単身で移り住み、掃除や洗濯にも追われた。広島時代とはほど遠い環境にも「僕は本当に人に恵まれている。野球だけは不思議とうまくなっている」と前向きだった。

 念願のロッテ入団。「野球に飢えた気持ち、愛する気持ちを忘れないように」と自宅には専門学校の学生たちと収まった写真を大切に飾る。諦めずに歩んできた道は、ここがゴールではない。感謝は、まるごとプレーで返す。


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