現在、JavaScriptが無効になっております。 中国新聞デジタルでは、WEBサイトの一部機能にJavaScriptを使用しており、JavaScriptが無効となっている場合、サイト内の情報が正しく表示できない可能性があります。
たいていのイカは1年で一生を終える。日本海で取れるケンサキイカの場合、東シナ海で産卵・ふ化し、対馬暖流に乗って春以降に九州、山陰の沿岸へ回遊して来る。
「須佐男命(みこと)いか」ブランドで知られる萩市須佐で、イカ釣りに帽子は必需品か聞いてみた。「いいや」。須佐一本釣船団長の一木(いちき)清久さん(67)はけげんな顔をした。
山陰でシロイカと呼ばれるケンサキイカ。先がとがった形が特徴だが、秋口からはずんぐり体形に変わりブドウイカの別名もある。広島などの鮮魚売り場ではこれらを一括して水イカと表示することが多い。
初夏の宵、イカ釣りのいさり火が日本海に連なる。風情漂う海景だが、いさり火の直下はどんな様子なのか前から興味があった。
イカかご漁はどう伝わって来たのか。合併で東広島市になった安芸津町三津の漁民進藤松司さん(1907〜93年)が著書「瀬戸内海西部の漁と暮らし」(平凡社)に自ら導入したてんまつを記している。
岩国沖に出ると、イカかごを仕掛けた目印の旗が海面のあちこちに浮かんでいた。70人余りがイカかご漁に携わり、かなり過密である。
日本人はイカ好きである。水産庁の消費統計によれば、2000年代半ばまで1人が年間約1キロのイカを食べて生鮮水産物の1位だった。ところが17年には0・4キロと半分以下に減り、サケやマグロ、ブリ、エビに...
アカモクを初めて食べたとき、不思議な感じがした。漁船のスクリューに巻き付いて嫌われものだった赤茶色の海藻だが、ボイルすると薄緑色になる。包丁でトントン刻むと粘り気が出る。ネバネバで歯ごたえがあり、味...
淡い緑のすだれが春風に揺れている。下関市豊北町の粟野川で地元住民が朝採ったすじ青のりである。真水で洗い、午前10時頃から庭先や空き地に縄を張って干す。表が乾くと縄目を浮かせて裏側も乾かす。
乾いた筋状の青のりをあぶってもむと細かい粉になる。しょうゆを少々落とし、ご飯に載せて食べると口の中に広がる香ばしさ。アオサなど類似品にない風味の良さが山口育ちの当方には懐かしい。広島ではお好み焼きの...
たいていのイカは1年で一生を終える。日本海で取れるケンサキイカの場合、東シナ海で産卵・ふ化し、対馬暖流に乗って春以降に九州、山陰の沿岸へ回遊して来る。
「須佐男命(みこと)いか」ブランドで知られる萩市須佐で、イカ釣りに帽子は必需品か聞いてみた。「いいや」。須佐一本釣船団長の一木(いちき)清久さん(67)はけげんな顔をした。
山陰でシロイカと呼ばれるケンサキイカ。先がとがった形が特徴だが、秋口からはずんぐり体形に変わりブドウイカの別名もある。広島などの鮮魚売り場ではこれらを一括して水イカと表示することが多い。
初夏の宵、イカ釣りのいさり火が日本海に連なる。風情漂う海景だが、いさり火の直下はどんな様子なのか前から興味があった。
イカかご漁はどう伝わって来たのか。合併で東広島市になった安芸津町三津の漁民進藤松司さん(1907〜93年)が著書「瀬戸内海西部の漁と暮らし」(平凡社)に自ら導入したてんまつを記している。
岩国沖に出ると、イカかごを仕掛けた目印の旗が海面のあちこちに浮かんでいた。70人余りがイカかご漁に携わり、かなり過密である。
日本人はイカ好きである。水産庁の消費統計によれば、2000年代半ばまで1人が年間約1キロのイカを食べて生鮮水産物の1位だった。ところが17年には0・4キロと半分以下に減り、サケやマグロ、ブリ、エビに...
アカモクを初めて食べたとき、不思議な感じがした。漁船のスクリューに巻き付いて嫌われものだった赤茶色の海藻だが、ボイルすると薄緑色になる。包丁でトントン刻むと粘り気が出る。ネバネバで歯ごたえがあり、味...
淡い緑のすだれが春風に揺れている。下関市豊北町の粟野川で地元住民が朝採ったすじ青のりである。真水で洗い、午前10時頃から庭先や空き地に縄を張って干す。表が乾くと縄目を浮かせて裏側も乾かす。
乾いた筋状の青のりをあぶってもむと細かい粉になる。しょうゆを少々落とし、ご飯に載せて食べると口の中に広がる香ばしさ。アオサなど類似品にない風味の良さが山口育ちの当方には懐かしい。広島ではお好み焼きの...