生きて

生きて 能楽師 大島政允さん(1942年〜)

  • <15> 果てあるべからず 次の世代へ試行錯誤 (4/2)

     2013年、能の普及に尽力した実績を評価され、第70回中国文化賞を受賞した。14年には文化庁の地域文化功労者表彰も受けた 福山に根を張って40年がたつんだね。東京から帰って思ったのは、地方で演能して...

  • <14> 演能の歩み 定期公演 周囲が支える (4/1)

     大島能楽堂は福山で、年間4、5回の定期公演を60年近く続けている。4月19日の次回で241回目を迎える 3代目の久見叔父が「お能を見てもらうにはある程度の予備知識があった方がいい」と、当時としては珍...

  • <13> 国を越えて 全編英語 完成度に感嘆 (3/31)

     2007年11月、大島能楽堂で観能した中国系英国人の作家ジャネット・チョングさんから「英語能を作りたい。それを大島家に舞ってほしい」と依頼があった これまで台湾上演もしたし、ベトナムでも経験があった...

  • <12> 樫木端のこと 資料や写真 先人の証し (3/27)

     福山市光南町にある大島能楽堂は、築30年が過ぎた2003年、1階を全面改修した 大島家には、初代七太郎から代々受け継ぎ、戦時中も疎開させて焼失しなかったお能関連の蔵書や伝書がたくさん残っている。江戸...

  • <11> ご当地ソング 鞆舞台に新作 初演盛況 (3/26)

     お能って室町時代の詩劇だから、多くは京都や奈良が舞台。中国地方が舞台の作品で有名なのは、備前国の「藤戸」くらいかな。そこで僕もひとつ、広島や福山のご当地ソングを作りたいと、こう思ったわけです。 能は...

  • <10> 子どもと能 出前授業 市外にも広がり (3/24)

     大島家は2000年ごろから、長女衣恵さんが中心となり、福山市の小中学校などで能の出前授業に力を入れ始めた 1995年に沼名前(ぬなくま)神社(福山市鞆町)の能舞台で、うちが「鞆浦」を再演した後、「も...

  • <9> 台湾で 学生に指導 熱意に感激 (3/21)

     2000年に台湾の台北芸術学院から、客員教授に招かれた 広島大に留学していて、台北芸術学院の講師をしていた林アポンさんという男性が、広島県神石高原町でやった僕の薪能を見たんだね。それで、台湾の内閣に...

  • <8> 先祖をたどる 石碑再建 鞆の舞を復活 (3/20)

     鞆の浦(福山市)の沼名前(ぬなくま)神社に、国重要文化財の移動式(組み立て式)の能舞台がある。豊臣秀吉が伏見城に設け、のちに移されたとされる。大島家はそこで1996年から毎年、1月3日に新春能を披露...

  • <7> お能一家 伝統の芸 子に引き継ぐ (3/19)

     喜多流宗家の職分として独立したのを機に、大島家3代目久見氏の勧めで泰子さんと結婚した 家内は東京で大学を出て、そのまま東京の出版社で仕事をしてたんだけど、親から「結婚できんようになる」と福山に連れ戻...

  • <6> 能楽堂完成 こけら落とし機に独立 (3/18)

     東京で喜多流の若手の弟子でつくる「果水会」に所属していた1960年代後半。このころ、福山にいた大島家の3代目久見氏から「本格的な能楽堂を造りたい」と告げられる 大島家の能舞台は、最初は2代目寿太郎が...