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反響 「自治会役員、細るなり手」

2018/5/25 0:00
防犯パトロールをする吉島新町1丁目町内会の稲見副会長(手前左)と酒井さん=右端(撮影・天畠智則)

防犯パトロールをする吉島新町1丁目町内会の稲見副会長(手前左)と酒井さん=右端(撮影・天畠智則)

 「こちら編集局です」で、自治会役員の担い手不足を取り上げたところ、多くの反響が寄せられた。「役員がみんな高齢」「若い人が振り向いてくれない」…。打つ手がないとの嘆きが目立った。

 ▽「若い人にも考えてもらいたい」

 「どこも同じような悩みがあるんじゃのう」と、広島市西区己斐大迫の国迫団地町内会の森崎晋介会長(82)は電話をかけてきてくれた。自宅を訪ねると思いがけないことを聞いた。4月下旬、全約400世帯にアンケートを実施したという。解散か、存続か―。存続を選ぶ場合は会長を推薦するよう求めた。今月中に意見をまとめるそうだ。

 会長を引き受けて約20年。寂しいが、近ごろの若い人は「あまり周りと関係を持ちたくない」と漏れ聞く。森崎会長は「町内会の問題を、人ごとじゃなく自分のこととして考えてもらいたいんよ」と語る。

 ▽「地域に貢献 意外に楽しい」

 一方で果敢に若い人との関係づくりに励み、仲間に加わってもらった自治会もある。

 中区の吉島新町1丁目町内会では転居してきた世帯を集め、昨春から地元の公園で花見を楽しんでいる。稲見勝己副会長(61)からのメールで知った。「仲良くなっていないのに、いきなり役員になってもらうのは難しい」という狙いらしい。

 思いは伝わり、看護師酒井美明さん(37)が昨年から役員に就任。率先して防犯パトロールに励み、街おこしの取り組みも始めた。酒井さんは「地域に貢献できてうれしい。やってみると意外に楽しい」と前向きだ。

 ▽「現代に合うよう作り替えては」

 昨年、呉市のひばりケ丘自治会の女性部部長に就いたパート木村真理さん(40)からも「今まで以上に人とのつながりができた」とつづられたファクスが届いた。子どもたちの成長を多くの人が気に掛けてくれるという。

 「自治会は地域のつながりそのもの」と木村さん。「維持するためには、若い人なりの価値観やパワーでシステムを現代に合うように作り替えていくことも大切では」と投げ掛けた。(中川雅晴)

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