コラム・連載・特集

「広島市の課題 何だと思いますか」

2019/2/24 0:00

 広島市の課題は何だと思いますか―。統一地方選での市長選(3月24日告示、4月7日投開票)を前に、中国新聞は「こちら編集局です―あなたの声から」の無料通信アプリLINE(ライン)で聞いた。172人が計215件の意見を寄せ、サッカースタジアムの建設など、まちづくりが最も多かった。生活に身近な子育てや教育の充実、交通インフラの整備も挙がった。

 ▽まちづくりに高い関心 子育て・教育、訴え切実

 7〜14日、友だち登録者のうち市内在住者から、自由記述で寄せられた意見を分類した。「市中心部のまちづくり」への意見が最も多い45件。このうち中央公園自由・芝生広場(中区)が最終候補地に決まったサッカースタジアム建設への言及が19件を占めた。

 ▽早期整備を要望

 西区の自営業竹田晶子さん(47)は「建設に至るまでの道のりが長過ぎる」と候補地を選ぶまでに6年余りかかった点を批判し、早期の整備を求めた。西区の為定文明さん(70)は「スタジアムは採算が合わない」と指摘。Jリーグが年間20試合程度しかなく、試合のない日の活用策が定まっていないことへの懸念も目立った。

 整備の議論が宙に浮いていた旧市民球場跡地(中区)の活用を求める意見も相次いだ。中区の公務員男性(34)は「いつまでも議論、検討を続け、土地を眠らせておくのはもったいない」と、早期の計画策定を望んだ。

 「子育て・教育」に関する意見は35件と2番目に多かった。昨年8月に2人目の子どもを出産したという安佐南区のパート松本美穂さん(33)は「保育園の0歳児の定員の空きはほぼゼロ。現在は育児休業中ですが、心は休まりません」。仕事復帰に向け、保育園の定員増への切実な訴えを寄せた。子育て中の女性からは、台風で小学校が休校になった時に子どもを預けられる施設や病児保育の充実を望む声も目立った。

 34件だった「道路・交通」では、アストラムライン延伸の早期実現への期待がある一方、採算性への疑問から事業の見直しを求める意見も。西日本豪雨を受けて、災害時の避難路を確保するために生活道を改善してほしいとの要望もあった。

 ▽観光振興は最少

 半面、市長選の公約に挙がることの多い「観光振興」への意見は2件と最少。観光客のための施策よりも、市民生活に直結する分野・政策への関心が高い傾向が読み取れる。

 市が被爆地として力を入れる「原爆・平和」への取り組みに関する意見は10件。「市長の政治姿勢」(16件)と併せて言及し、核兵器廃絶に向けた世界へのアピールや、日本政府にも強く物を言う姿勢を求める声が多かった。(永山啓一)

  • 「こちら編集局です あなたの声から」では、みなさんが日ごろ「なぜ?」「おかしい」と感じている疑問やお困りごとなどを募っています。その「声」を糸口に、記者が取材し、記事を通じて実態や話題に迫ります。以下のいずれかの方法で、ご要望や情報をお寄せください。

  • LINE公式アカウント

    LINE友だち登録またはQRコードから友だちになってトークをしてください
  • 郵送

    〒730-8677
    広島市中区土橋町7-1
    中国新聞社
    「こちら編集局です」係

    ファクス

    中国新聞編集局
    「こちら編集局です」係
    082-236-2321
  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

こちら編集局です あなたの声からの最新記事
一覧

パートナー社

  • 中国新聞「こちら編集局です あなたの声から」は、双方向型の調査報道に取り組む全国のパートナー社と連携協定を結んでいます。記事をお互いの紙面やウェブサイトに掲載したり、情報の取り扱いを十分に注意した上で取材・調査テーマを共有したりします。地域に根を張るローカルメディアがつながり、より深く真相に迫っていきます。

北海道新聞 東奥日報 岩手日報 河北新報 新潟日報 東京新聞 信濃毎日新聞 中日新聞東海本社 岐阜新聞 京都新聞 神戸新聞 まいどなニュース 徳島新聞 西日本新聞 琉球新報