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資源ごみ争奪で「暴走」 「広島市内で持ち去り」に反響

2019/6/19 23:31

 広島市内で資源ごみが持ち去られている実態を取り上げた19日の「こちら編集局です」の記事に対し、多くの反響が無料通信アプリLINE(ライン)などで寄せられた。「狭い通学路を競って暴走している」「子どもとの接触事故が起きないか心配」。多くの人が持ち去りを問題視し、子どもの安全を確保するため市に対策を求める声が相次いだ。

 市の委託業者が回収する前に、ごみ置き場に乗り付けては資源ごみを積み込み、次の回収に向かうトラックは市内の各地で見られる。南区のパート女性(49)は「通学路で急停車と急発進を繰り返している。本当に危ない」と懸念する。

 女性が暮らす団地では月2回、午前6〜8時ごろに何台ものトラックが周回し道路脇の新聞や雑誌の束を持ち去る。女性は「通学時間帯にウインカーも出さずに走り回っている。入り組んで見通しの悪い所もあり、子どもが事故に遭うのではないか心配」と話す。

 佐伯区の造園業男性(52)も、離合の難しい狭い道路でも駐車し、ごみを回収する行為を何度も見た。市は住民から苦情や通報があれば、職員を派遣して持ち去る人を指導しているというが、男性は「事故が起きかねない状況を認識しているのか。市は条例で持ち去りを禁止し、取り締まりを強めるべきだ」と訴える。

 市や町内会の収入となるはずの資源ごみの持ち去りが続く中、安芸区内の自治会では約4年前から持ち去る人や車、ナンバーを撮影し、警察に提出している。昨年度まで自治会長だった男性(72)は「以前より持ち去りが少なくなった気がする」とした。隣の府中町など広島県内の4市町には罰則付きの条例がある一方で、広島市が同様の条例を設けていないことに驚き、「もっと厳しい姿勢を示すべきではないか」とする。

 一方で持ち去りに理解を示す声も複数寄せられ、読者の一人は「資源ごみは自分にとっては手放した物という印象」とつづった。(松本輝)

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