議会watch
一般質問 27日の詳報
●核軍縮への取り組み
【田川寿一氏(公明党議員団、広島市西区)】
2020年の東京五輪・パラリンピックには、外国から多くの要人や客が来日する。核兵器のない世界へ広島県として力強いアピールを発信し、被爆地・広島の訪問を訴えてはどうか。
湯崎英彦知事 世界の注目が日本に集まる。さまざまなイベントを広島で集中開催し、核兵器廃絶へ力強いメッセージを発信したい。全ての国連加盟国の首脳には、この機会に広島を訪問し、被爆の実相への理解を深めるよう要請する。
米国のオバマ前大統領の歴史的な広島訪問の後、核廃絶の国際的な機運が高まった。ただ2020年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向けた情勢は、核兵器国と非核兵器国の対立などで極めて厳しい。核兵器のない平和な国際社会の実現に、具体的に貢献できるよう取り組む。
●児童虐待対策
【石橋林太郎氏(自民議連、安佐南区)】
児童虐待を受けた3人に1人が、自分が保護者となった時に虐待をした、という専門家の研究結果がある。虐待をゼロにするためには、加害者となる保護者への支援も必要と考える。対策の現状と、今後について聞かせてほしい。
湯崎知事 虐待をした保護者の背景には、虐待された経験や経済的困窮などの課題が潜み、支援は欠かせない。県内3カ所のこども家庭センターで、保護者の支援プログラムを実践している。例えば児童精神科医が子どもへの関わり方を指導する訓練や、児童心理司による親子の相互交流を深める心理療法などがある。
保護者が求める経済的支援や福祉サービスの把握と提供も不可欠だ。切れ目のない見守り態勢を市町などと整え、子どもの安心安全を最優先に対策を強める。
●広島叡智(えいち)学園の課題
【窪田泰久氏(自民議連、南区)】
4月に広島叡智学園がスタートした。多様性を育む学校として、3年後に高校で受け入れる外国人留学生の誘致は学校の成否を左右する。高い英語力と指導力のある指導者をどう確保するかも鍵だ。手応えと将来展望をうかがう。
平川理恵教育長 生徒は熱心に学習活動に取り組み、将来のリーダーとなる可能性を強く感じる。一方で、国際バカロレアの学習に対応できる高い思考力や探求型の学力を有する外国人留学生の確保、英語で国際バカロレアの指導が可能な外国人教員の確保は大きな課題と認識している。
引き続き外部とのネットワーク構築などにより、外国人留学生、外国人教員の確保に努める。生徒の状況や意向を丁寧に確認しながら、一人一人の将来の希望に沿った対応をしていく。
【畑石顕司氏(自民議連、広島市東区)】 ●高校再編の全体像 広島県教委は、今後の県の高校教育の全体像を示す必要がある。2020年度に生まれた子どもが高校生になる36年度には、約4千人の生徒が減少する...
【竹原哲氏(自民議連、広島市安佐南区)】 ●中山間地域のデジタル技術活用の推進 県は、市町を支援し、地域社会のデジタル化を推進している。中山間地域でデジタル技術を活用してこれまでの生活に変革をもたら...
【日下美香氏(公明党議員団、広島市中区)】 ●わたしらしい生き方応援プランひろしま 県は第5次男女共同参画基本計画の名称を変え、男女の区別をなくした。人々の意識変革に、どう対応しようとしているのか。...
【三好良治氏(自民議連、福山市)】 ●在籍型出向への支援 新型コロナウイルスの影響で、一時的に余剰人員がいる企業と人材を求める企業をつなぐ在籍型出向制度の活用が求められている。だが小規模な事業者の動...
【城戸常太氏(自民党広志会・つばさ、呉市)】 ●病院船の誘致 新型コロナウイルスをきっかけに、国は海上で医療活動をする「病院船」の導入を検討している。災害で陸上交通が断たれた場合でも、被災地へ迅速に...