広島城トイレに紙設置 盗難防止機能付きホルダーに変更
広島市は、管轄する広島城(広島市中区)の公衆トイレにトイレットペーパーを備えることにした。ペーパーの盗難や芯を流すいたずらを防ぐため10年以上前から置かずにきたが、「観光客に不親切では」という市民の声に対応した。
市緑政課の久波一行課長によると、6月20日に設置を始めた。ペーパーホルダーは盗難防止機能を備えたタイプに取り換えたという。「来春まで試行し、課題を検討する」と語る。
市の方針転換を喜ぶ声は多い。広島城内で遊覧船を運営するNPO法人は、トイレの近くにある事務室でペーパーの貸し出しを善意で行ってきた。スタッフの男性は「観光客に不便を強いるのがずっと心苦しかった」。現地でトイレ清掃の仕事をしているという人も「外国人観光客にペーパーはないのかとよく聞かれていただけに、うれしい」と中国新聞社に声を寄せた。
今年5月、市民が「こちら編集局です あなたの声から」を通じて改善を求めていた。広島城では今月13日に浅野氏入城400年記念の企画展が始まる。みんなでマナーを守り、訪れた人たちに快適に過ごしてもらいたい。(久保友美恵)
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