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「中区はほとんど降っていないのに…」 なぜ「大雨警戒レベル4」

2019/7/17 21:26
男性がスクリーンショットしたヤフーのサイト。「中区」で「警戒レベル4相当」を告げている

男性がスクリーンショットしたヤフーのサイト。「中区」で「警戒レベル4相当」を告げている

 16日午後4時ごろのこと。編集局は少しざわついた。検索大手ヤフーのサイトで「広島市中区 大雨の警戒レベル4にあたる状況です」という通知が出たからだ。「中区はほとんど降っていないと思うんですが…」と同区の会社員男性(38)からもメールで疑問が寄せられた。早速、原因を探った。

 ▽天気情報登録機能に原因

 気象庁は今月10日から、ヤフーに「大雨警報の危険度情報」の提供を始めたという。同庁が運用する5段階の「大雨・洪水警戒レベル」を基に、早めの避難に役立ててもらうためのデータだ。同庁は市町村単位のデータを提供。ヤフーは「警戒レベル3相当」以上の情報について、検索サイト「ヤフー」で発信する。いち早く危険な状況を伝え注意喚起するために、両者が連携したわけだ。

 当然、ヤフーが受け取るデータも「市町村単位」となる。ではなぜ、「中区」と表示されたのか。原因はヤフーサイト内の天気情報コーナーの機能にあった。利用者が「天気を知りたい地域」を登録でき、広島市内については区単位で選べるようになっている。「その登録情報が反映されたようです」とヤフーの広報担当者は説明する。

 16日の例では、実際に「警戒レベル4相当」になったのは佐伯区のごく一部だった。ヤフー側は「広島市」で危険度が高まったと受信。サイト内で「天気を知りたい地域」として中区を登録していた男性のスマートフォンには、中区で「警戒レベル4相当」と表示されたわけだ。

 同社広報担当者は「表示の在り方について改善を検討したい」と話す。住民の安全を確保するため、官民の垣根を越えた連携は始まったばかり。局所的な豪雨が多発しているだけに、より細かくエリアが表示されるとありがたい。(久保友美恵)

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